お互いが平等である為に作られた約款
引越しにも引越し約款というものがあるのをご存知ですか?
引越しを業者に依頼する際の基本的なルールを記載したものを引越し約款と呼ぶのですが、とても細かい字でぎっしりと書かれているため、あまり真面目に読まない人も多いと思います。
ただ、引っ越し後に何かあった時に後悔しないためにも、引越し約款には必ず目を通しておくようにしたいものです。
引っ越し業者に費用さえ払えばなんでも運んでもらえると思ってはいけません。
引越し約款には、引き受けを拒絶することができるものという内容のルールもあります。
- 現金
- 宝石貴金属
- キャッシュカードや預金通帳などの貴重品
- 火薬
- 不潔なものなど
- 他の荷物に損害の可能性があるもの
- 美術品
- 骨とう品
- ピアノ
- 動植物などの特殊な管理が必要とされるもの
などが、これにあたります。
もしもこれらのものを運んでもらえたとしても、万一の場合に保証してもらえないので注意しましょう。
次に、見積書は確定した金額なので業者の方から変更はできません。
ただ、追加の荷物があったり、見積書に記載されていない追加作業が発生した場合など、利用者が必要と思った場合には金額が変わってきます。
※逆に、見積書に記載された内容と作業内容が当日異なった場合は減額を要求する事が出来ます。
利用者の希望で引越しの予定日を変更すると、たとえ台風や大雪などのような理由であっても延期手数料がかかります。
解約ではない場合でも手数料がかかることがあるので注意しましょう。
(併せて読みたい:キャンセル料)
また、家具に傷がついた場合など、引越し約款には荷物を引き渡してから3カ月以内に通知がない限り保証が消滅するとされています。
もしも少し時間がたっていたとしても3カ月以内であれば保証してもらえる可能性はあるので、連絡をしてみる価値はあります。
(併せて読みたい:荷物の破損について)
内容が多く、意味も分かりづらい引越し約款ですが、きちんと理解して安心して引越しを依頼するようにしましょう。